アジアと世界の関係はある程度改善されるだろう。韓國の潘基文外交通商相の國連事務(wù)総長就任は、アジアの重要性が日増しに高まっていることの重要なしるしだ。國連事務(wù)総長の選出は、地域持ち回りの慣行に従っている。潘氏の當(dāng)選は、地域バランスの結(jié)果によるところ大きいが、アジアの地位の上昇が、これを確実なものとしたのも事実だ。國連事務(wù)総長は國連に対してのみ責(zé)任を負(fù)い、中立がその職務(wù)の基本原則ではあるが、潘氏の當(dāng)選は、結(jié)局のところアジアの地位上昇に有利なニュースである。アジアは世界で最も経済発展が急速な地域であると同時に、政治?経済?軍事的対立が集中的に顕在化する地域でもある。朝鮮半島の核問題、レバノンとイスラエルの衝突、イラク戦爭などは、すべてアジアで発生している。潘氏は長年韓國で外交活動に従事し、アジア問題をより理解しており、潛在意識でも自然と関心を抱くことから、アジアのさまざまな対立の解決を促すことだろう。潘氏の國連事務(wù)総長就任は、アジアと他の地域の関係の調(diào)整と協(xié)議にも非常に有益だ。(李文)
安倍首相の中韓訪問が、中日韓3國関係の段階的な改善をもたらし、朝鮮の核危機(jī)が中日韓3國の友好信頼関係を客観的に発展させるなら、3國間の経済貿(mào)易の繁栄、中日韓3國の自由貿(mào)易圏の建設(shè)促進(jìn)、東アジア協(xié)力の加速に非常にプラスとなり、北東アジアと東アジアの國際的地位は大幅に向上することだろう。東アジアと西洋の不均衡狀態(tài)が変化するに伴い、雙方が望ましい互恵関係を発展させる機(jī)會と環(huán)境も、日増しに増加するだろう。
將來の北東アジア情勢は、日増しに悪化する可能性もある。朝鮮の核実験自體が、潘氏の當(dāng)選と安倍首相の訪韓を標(biāo)的とした意図を持つ。もし就任後の潘氏の、朝鮮核実験問題の解決への働きかけが足りず、安倍首相が中韓訪問後に小泉氏の伝統(tǒng)を踏襲し、アジア隣國に対する強(qiáng)硬路線を引き続き歩み、日本と中韓両國との関係が再び停滯、もしくは後退するなら、朝鮮による核実験の刺激の下、日韓両國は軍拡競爭を繰り広げ、核兵器さえ相次いで開発し、さらに進(jìn)んで中國とロシアの反発を招くかもしれない。もしこのような「ドミノ現(xiàn)象」が起きれば、朝鮮半島情勢を根本から揺るがすだけでなく、北東アジアの安全保障環(huán)境を深刻に悪化させ、北東アジアの國際関係の全面的な後退をもたらし、さらには世界の多くの國々が核実験の列に加わり、世界の平和と安定は非常に深刻な脅威に直面することになるだろう。これは、関係國がいずれも目にしたくない、共倒れの結(jié)末だ。それゆえに、北東アジア諸國、さらには世界各國の共同の自制と努力の下で、このような可能性が恐ろしい現(xiàn)実になることを防ぎ、避けることができるものと信じる。
「人民網(wǎng)日本語版」2006年10月17日