悠久の歴史が古鎮(zhèn)、同里獨(dú)特の豊富多彩な民俗を生み出した。
■舊暦正月、一日から五日にかけて地元の人はまず、町の西南部にある「南観」の羅漢を拝観し、一年の平安を祈る。夜には竜燈が飾られ、獅子舞などが披露される。
■正月十五日の元宵節(jié)。どの家も「元宵」(餡入りのお団子)を食べ、彩色の提燈を飾り、太鼓や楽器を一斉に打ち鳴らす?!盖逡舭唷工摔瑜虢系胤姜?dú)特の竹製楽器の演奏が深夜まで続く。
■元宵節(jié)から三月初旬まで毎日、「春臺(tái)劇」が演じられる?!复髣 工趣夂簸肖?、今の京劇のこと。老若男女が船に乗り、朗らかに笑いながら會(huì)場(chǎng)に駆けつける。
■三月二十八日の「朱天會(huì)」。地元の人びとが明代末期の皇帝、朱由検を記念するため自発的に始めた行事。だが、今では行うのは年配者が主體で、朱天會(huì)がどんなものか知らない人のほうが多いという。
■四月十四日の「神仙會(huì)」。高下駄を履いて踴る人、「河船」(船の形をする道具)に乗る人などが長(zhǎng)い行列をなして練り歩く。最後尾には善男信女が続く。
■五月端午節(jié)のペーロン競(jìng)漕。最高の賑わいを見せるのが、このペーロン競(jìng)漕だ。心を込めて飾った何隻もの木船がスピードを競(jìng)い合う。船の上も岸の上も熱気に溢れる。
■六月二十三日の「閘水竜」。この町でとくに特色のある行事だ。閘水竜とは、消防競(jìng)爭(zhēng)のこと。廟から川に向けて一斉に水を放つ。モーターと人力の2種目を競(jìng)う。見物客もずぶ濡れになっての観戦。
■七月三十日は、地蔵王菩薩の生誕日。どの家も玄関先や庭でろうそくを點(diǎn)し、線香をたく。そして川に燈篭を流す。町中の川一面に浮かぶ燈篭はまるで、満天の星のようだ。
■八月十五日の中秋節(jié)。地元の人はこの日を非常に大切にしている。中秋節(jié)は黃昏どきから始まる。まず果物やヒシの実、ハス、ミカン等を供え、夜半になると月餅を食べながら満月を観賞する。
■十二月二十二日は、「小年夜」と呼ぶ。この日、年に一度の大掃除をする。梁や柱のほこりを払い、室外がきれいに掃除されると、いろいろな餡の入ったお団子を作る。二十八日に作るのは、お餅だ。白砂糖をまぶした桂の花の香りのするもの、赤砂糖入りのものなど、種類は実に多い。一般に、翌年の正月十五日まで食べるという。三十日は大晦日、「夜飯」を食べる。一年間苦労してきた同里人はこの日、テーブルに並び切れないほどの食事を用意し、お酒を飲みながら年を越す。除夜の鐘が鳴ると、競(jìng)うように門や玄関口に「対聯(lián)」を貼ったり、花火を上げたり、爆竹を鳴らしたり……。町中がおめでたい雰囲気に包まれる。
「チャイナネット」2005年12月
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