甘粛省?敦煌市で発見された後、各國の探検家などにより持ち帰られ、海外へ流失している「敦煌文獻(xiàn)」のうち、漢文史料はすでに國內(nèi)で書籍として出版されている。さらに、西蔵(チベット)語史料の國內(nèi)出版が、このほど決定した。西北民族大學(xué)、フランス國立図書館、英國図書館、上海古籍出版社による共同出版調(diào)印式が北京で行われた。
英國國立図書館とフランス國立図書館が所蔵する「敦煌文獻(xiàn)」の西蔵語史料は、海外で保管されている中華民族の古代文獻(xiàn)としては、最大級かつ最重要級で、高い史料価値がある。
1990年代以降、國內(nèi)での「敦煌文獻(xiàn)」の出版作業(yè)は「英國所蔵敦煌文獻(xiàn)」(中國社會科學(xué)院、全15巻)、「ロシア所蔵敦煌文獻(xiàn)」(上海古籍出版社、全17巻)、「フランス所蔵敦煌西域文獻(xiàn)」(同、全34巻)―― など漢文史料に重點が置かれてきた。今世紀(jì)に入り、まとまった漢文史料の出版が完了し、西蔵語史料の出版に學(xué)界?出版界の関心が集まるようになった。
西北民族大學(xué)は海外に分散している中華民族の文獻(xiàn)の研究と出版を目的に、海外民族文獻(xiàn)研究所を國內(nèi)に先駆けて設(shè)立。上海古籍出版社と共同で「敦煌文獻(xiàn)」西蔵語史料の研究?編集?出版を計畫し、英仏両國の國立図書館との間で、「フランス所蔵敦煌西蔵語文獻(xiàn)」、「フランス所蔵敦煌胡語文獻(xiàn)」(胡語=ソグド語、コータン語、ウイグル語等)、「英國所蔵敦煌西蔵語文獻(xiàn)」の出版を始めた。
今回の西蔵語史料の出版は、規(guī)模的、學(xué)術(shù)的な難度が漢文史料をはるかに上回るとされ、全プロジェクト終了までに2~3年が必要と予想されている。
「人民網(wǎng)日本語版」2005年5月10日